平成29年度 第33回異業種交流会(冬)

日 時 : 平成30年1月21日(日)10:00より受付開始、10:30開始
場 所 : ANAホリデイ・イン金沢スカイ(金沢市武蔵町)
会 費 : 2,000円(昼食代込み、ただし講演聴講のみは無料)
講 師 : 金沢工業大学情報フロンティア学部経営情報学科 講師 平本督太郎先生
演 題 :「SDGsビジネス ~地方創生を活性化させる年間7兆ドルの巨大市場とは?~」

第33回異業種交流会は、会員10名、教員6名、合計16名が出席しました。

 今回は、平本督太郎先生が『SDGsビジネス ~地方創生を活性化させる年間7兆ドルの巨大市場とは?~』と題して講演を行いました。
 平本先生は、大学としては初めてとなる金沢工業大学SDGs推進センターのセンター長もお勤めになられており(http://www.kanazawa-it.ac.jp/kitnews/2018/0223_sdgs.html)、前任の大手コンサルタント会社で海外途上国や海外政府と連携しながらビジネスを推進していた経験を生かしてSGDsのさまざまな取り組みをされています。
 先生は、「SDGsとは2030年までに途上国のみならず全世界共通で抱える課題を達成するための17の目標であり、地球規模の課題を解決していく視点を持っていく必要がある。日本においては、食料廃棄の問題、働き方改革、地方にとって非常に重要な海洋資源や森林資源の確保、温暖化対策といった課題も含まれている。」と、SDGsは地域創生と密接に関係する点や具体的な課題を挙げてわかりやすくSDGsへのアプローチについて説明されました。
 続けて、「SDGs市場規模は年間5~7兆ドルにもなると示されており、途上国との緊密な連携、これまでの集中投資ではなく地球規模ですべての人への価値提供、2030年までの野心的な目標へ逆算し何をやっていくかというバックキャストでの取り組みの3つの視点がSDGsの大きな特徴である。世界のグローバル企業は続々とこの巨大市場であるSDGsビジネスに取り組んでいる。」と説明され、企業のSDGsビジネスへの取り組みについてわかりやすく説明されました。
 最後に、「SDGsビジネスでは、森を伐採してお金を儲けるような何かを犠牲にした『OR』のビジネスから、森を育てることで何も犠牲にせずお金を儲ける『AND』のビジネスへの転換が重要である。世界の投資家は巨額を投資し積極的にSDGsビジネスへ参入しようとしており、こうしたリソースやビジネスモデルが追い風となって課題解決への糸口が見えてくる。」と説明し、地球規模の課題解決への政府や民間の取り組みの事例を交えてわかりやすく説明されました。
 懇親会は、会場をレストランへ移して行われました。参加者は、ビュッフェに並ぶ数々のおいしい料理を味わいながら、講師を囲んで和やかに意見交換が行われ、参加者は大変有意義なひと時を過ごすことができました。