令和元年度 第36回異業種交流会(夏)

日時:令和元年9月1日(日)10:00受付、10:30開始
場所:ANAホリデイ・イン金沢スカイ
会費:2,000円(昼食込み、講演聴講のみは無料)
講演:金子 肇 さん(経営情報工学科 H12年卒業、北村プレス工業株式会社 代表取締役)
演題:「中小企業がこれから生き残る道」
出席:会員14名

発想の転換で荒波を乗り切る

第36回異業種交流会は令和元年9月1日 、ANAホリデイ・イン金沢スカイで開かれ、会員ら14人が出席し、北村プレス工業社長の金子肇さん(平成12年)が「中小企業がこれから生き残る道」と題して講演しました。
 金子さんはまず、中小企業が抱える問題として後継者不足を挙げ、岡野工業株式会社を例に説明しました。同社は、深絞りという独自の技術で「痛くない注射針」を開発しましたが、2018年に廃業したそうです。金子さんは「最先端の技術力を受け継ぐ人がいなかったのは残念だった。私たちも他山の石にしたい」と話しました。
 さらに、機械加工によるアルミの試作品に特化した「HILL TOP株式会社」を取り上げました。ディズニーやNASAから依頼があるという同社は、“遊ぶ鉄工所”をモットーに鉄工所をサービス産業と位置付けています。そのような環境が社員のモチベーションを高めているとし、金子さんは「就職説明会に2000人が集まるほど人気がある。若者たちは活躍できるフィールドを求めている」と指摘しました。
 最後に金子さんは、今までの「作れば売れる」というビジネスモデルは成り立たず、大企業であっても生きるか死ぬかの転換点を迎えているとした上で、「中小企業も発想を180度変える必要があり、大きなうねりを乗り越えたい」と語りました。

(以上、文・写真はライターハウス様ご提供)