平成28年度 第31回異業種交流会(冬)

日 時 : 平成29年1月22日(日)10:00より受付開始、10:30開始
場 所 : ANAホリデイ・イン金沢スカイ(金沢市武蔵町)
会 費 : 2,000円(昼食代込み、ただし講演聴講のみは無料)
講 師 : 金沢工業大学情報フロンティア学部経営情報学科 教授 齋藤正史先生
演 題 :「これまでの歩みとこれからの工大の学生に望むこと~ITの技術革新と社会の変革~」

第31回異業種交流会は、会員12名、教員7名、合計19名が出席しました。

 今回は、2015年4月に経営情報学科に着任された齋藤正史先生が『これまでの歩みとこれからの工大の学生に望むこと~ITの技術革新と社会の変革~』と題して講演を行いました。
 齋藤先生は、三菱電機に入社してからUNIXをベースとした工業用コンピュータの開発や米・コーネル大学留学時代を経て分散型制御システムなどの開発に携わってきました。齋藤先生は、その後1990年代に入り、世界的にインターネットのWWWが隆盛となる時代背景を説明しながら、「インターネットが普及し、ITSによりセンサーを活用し事故や渋滞状況を取得したりできる。ドライバーや自動車メーカーと車とを、安全性・利便性・エコドライブなどの観点で接続するまさに「つながる」車に我々は注目してきた。」とインターネットの普及に伴い自動車へのITSの開発が一層盛んになってきたことを説明しました。
 「ところがインターネットは指数関数的に成長を続けており、この30年間のうちにモノ→コト→ヒトづくりへと仕事が変化してきた。現在のiPhone7の処理性能は、昔の大型計算機の処理能力に匹敵する。人工知能により仕事のやり方も変わってきた。」と昨今の技術の進歩を説明し、最後に学生に対して「日本の学生は社会の変化を見て見ぬふりをしている。世の中の流れについて行っていない。自分でよく考え、伝えるために表現できること、他人から得た情報は本当かどうかを評価できるようになってほしい。将来を見据えて必要な技術や知識を身につけてほしい。」とアドバイスされました。
 懇親会は、会場をレストランへ移して行われました。参加者は、ビュッフェに並ぶ数々のおいしい料理を味わいながら、講師を囲んで和やかに意見交換が行われ、参加者は大変有意義なひと時を過ごすことができました。